肝炎とは何か?

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肝炎とは何か?

肝炎という言葉自体にはなじみがあるとしても、これが一体どのような疾患なのかいまいちよく知らないという人も、意外とけっこういるのではないでしょうか。

 

まず、肝炎とは何かということから説明しますが、これはある原因により肝臓に炎症を生じ、発熱、黄疸、全身の倦怠感など様々な症状を引き起こす疾患の総称をいいます。

 

次に、基本的なこととして、一口に肝炎といっても複数の種類があることを理解しておく必要があるでしょう。肝炎には、代表的な種類としてA型、B型、C型、D型、E型を挙げることができます。

 

そして、肝炎が引き起こされる原因についてですが、これは個々の型に対応した肝炎ウイルスであるということがわかっています。なお、あまりよく起こるようなものではないものの、伝染性単核球症、サイトメガロウイルス感染、黄熱病など、異なるウイルス感染を発端として肝炎が引き起こされる場合もあります。

 

また、肝炎には非ウイルス性のものがあり、この場合はアルコール過剰摂取であるとか、特定の薬剤の使用が引き金となり招いてしまう形になります。それから、肝炎には経過の短い急性肝炎という種類と、短くても半年間は持続する慢性肝炎という種類に分けられます。

 

また、肝炎は世界中で認められている疾患なのですが、日本においてはウイルス性の肝炎が8割を占めているといわれています。ちなみに、日本において多く見られるのは、A型、B型、C型ということが明らかになっています。

 

 

 

 

急性ウイルス性肝炎

症状

急性ウイルス性肝炎は、各種の肝炎ウイルスのどれかに感染することにより発症します。
症状は、軽度のインフルエンザに似た症状や、命を落とす肝不全までいろいろです。
症状の重さや治るまでの期間は、ウイルスの種類、患者の感染に対する反応性により相当に違います。
A型、C型は大抵、症状が認められないか軽くて、患者が症状に気づいていないケースもあります。
B型、E型の場合は重症化しやすく、B型とD型の混合感染の場合はより症状が深刻化します。
また、急性ウイルス性肝炎の症状は、いきなり出てくるのが一般的です。
吐き気、食欲不振などの症状が起こり、たびたび発熱が見られます。
タバコを吸う人はおいしくないと感じたり、とりわけB型の感染の場合は関節痛、皮膚のかゆみを伴う膨疹が引き起こされることがあります。
また、何日か経過すると尿の色が濃くなって、黄疸が認められるようになります。
大抵の場合、症状の多くはこの段階でなくなり、黄疸が悪くなるのと対照的に患者は体調が改善したような気がします。
黄疸が見られるようになってから1〜2週間が経つとピークを迎え、2〜4週間が経つと次第に解消されていきます。
なお、便が薄い色になる、体中にかゆみを感じる、胆汁の流れが悪化したりストップしたりする胆汁うっ滞の症状が引き起こされる場合もあります。
また、ときとしてB型肝炎などで肝不全を伴う劇症化を招くことがあり、とりわけ成人の患者の場合は命を落とす危険性があります。

 

 

診断・予防

急性ウイルス性肝炎の診断は、症状に基づく形で下されます。
診察においては、患者のおよそ5割に肝臓の圧痛と腫れが認められます。
肝機能検査により炎症があることを明確にし、アルコールが原因の肝炎とウイルス性の肝炎の違いを見極めます。
なお、肝炎を招く特定のウイルスであったり、ウイルスに抗って体の中で作られる特異的な抗体も、検査により調べることが可能となっています。
また、急性ウイルス性肝炎の予防についてですが、A型とB型の感染を防ぐには、ワクチンが効果的といわれています。
B型肝炎ウイルスのワクチンを接種すると、D型肝炎の危険性を低くすることに繋がります。
ただ、ウイルスの抗体はワクチンの接種後に形成されることになるので、しっかりと効き目が出るには数週間の期間が経過しないといけません。
ちなみに、ワクチンを接種しないでA型やB型の肝炎ウイルスに見舞われた場合、免疫グロブリンと呼ばれる抗体の製剤を注射するという選択肢があります。
しかしながら、製剤の注射による効き目は一時的なものであり、効き方も一定ではないようです。
なお、ワクチンはC型、D型、E型の肝炎ウイルスに対応するものが現状においてありません。
また、肝炎ウイルス感染を防止するには、食べ物に接するときには手を十分に洗浄する必要がありますし、一つの注射針によるドラッグの打ち回しや、コンドームを使用せずにする性行為などを避けることも重要であるといわれています。

 

 

治療・予後

急性ウイルス性肝炎は大抵、特別な治療を要しませんが、相当に深刻な急性肝炎の患者は入院しないといけません。
ですが、何日か経過すると食欲を取り戻し、ベッドでの安静が解除されます。
徹底した食事や運動のコントロールも要らず、ビタミン剤、サプリメントの摂取も要らないのです。
それから、黄疸がなくなると、肝機能検査の結果が以前の健康な状態になっていなくとも、元の生活に戻ることができます。
ただし、完治するまで肝臓への負担を考慮し、お酒を断たなくてはいけません。
また、使用する薬には肝臓の中で代謝が行えないと体の中において悪影響を及ぼす濃度になるものが存在し、医師の判断で量を少なくしたり、使うのをストップする場合があります。
そのため、常に薬の量のコントロールができるように、使っている薬なら何でも、漏れなく医師に伝える必要があります。
また、急性ウイルス性肝炎は、治療を受けなくても4〜8週間が経過すると、大抵は良くなります。
しかしながら、C型肝炎や、C型より割合は低いもののB型肝炎の場合は、慢性的なウイルスのキャリアと化してしまうケースがあります。
キャリアというのは、症状は認められないものの依然として感染している状態を指します。
疾患を抱えているようには見えないのですが、実は知らぬ間に慢性肝炎が悪化していたり、周りの人にウイルス感染させてしまう危険性があるのです。
慢性的なウイルスのキャリアになると、いずれ肝硬変や肝臓癌を招くという場合があります。